心地よい環境を未来に残す KLCの社会貢献活動
私たちは、21世紀の水資源保持と緑の確保、地球温暖化の元凶となる二酸化炭素の削減を目的に、兵庫県宍粟市一宮町で杉・檜(ひのき)の造林事業を1973年より手がけております。
今日、非常に大きな問題になっている地球環境の破壊・汚染の諸問題にいち早く着目し、「心地よい生活環境を次世代に残したい」という思いを1本1本の木にこめて、か弱い苗木が年輪を重ね大きく育っていくのを見つめております。
植林面積は226ヘクタ-ル (684千坪・ゴルフ場2つ分相当)で杉・ひのきを66万本を植えています。
日本は治山治水が不可欠であり、このためには山での植林が効果的で、川上から川下までのあらゆる分野の産業の発展に寄与しております。また、今日では地球温暖化防止策、二酸化炭素(CO2)の吸収は植林がベストとの話題になっていますが当社では1973年より取り組みを進めております。
今後も社会貢献活動の一環として、皆様からいただいた利益より森林の整備から再生までの環境保全活動・循環型林業の確立を目指してまいります。
植林の流れ
【植林1年前】@ 地ごしらえ | 苗木を植える箇所の雑草や潅木等を刈払ったり、散らばっている木の枝などを整理して、苗木を植える準備をします。 |
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【植林開始年】A 植栽 | 苗木は2、3年程苗床で成長させたものを用意します。林地に穴を掘って1本ずつ丁寧に苗木を植えます。 |
【植林2年目〜7年目】B 下刈り | 苗木が育つと共に周りの雑草木も育ち始めます。これらはほっておくと苗木を隠し太陽光を遮り、植えられた苗木の生長を妨げてしまいます。そのため、これら 雑草木を除去する必要があります。これを「下刈り」といいます。苗木が周囲 の雑草よりも低い間は、毎年行います。夏の暑い時期に行うため大変な作業です。 |
【植林8年目〜20年目】Cつる切り・除伐 | ある程度苗木が成長した後もフジ、ツタなどのツルが幹に巻きついたり、また、他の灌木が苗木の生育の妨げになる場合があります。これらを伐採する作業を「つる刈り」「除伐」といいます。8年目から20年目の間に数回に渡り行います。 |
【植林10年目〜30年目】D枝打ち | 植栽してから10年経つと苗木は枝もついてきます。この枝はまわりの木と重なりあい、放っておくと林の中を暗くさせたり、枯れた枝などから害虫が侵入してきやすくなります。そこで枝を付け根から切る「枝打ち」という作業を行います。また、枝打ちをすることにより、将来、節の少ない優良な木材となります。 |
【植林20年目〜主伐まで】E間伐 | 植林から20、30年かけて保育作業を行ってきた樹木は順調に生長していきます。この頃になると生育した樹木で林の中は 混み合ってきます。 混み合ったまま放置しておくと、互いの枝が干渉し合い林内が暗くなり、病害虫にも弱い木となってしまいます。そこで、「間伐」と呼ばれる間引き作業を行い、 林内環境を改善いたします。 |
【植林50年目〜】F主伐 | スギの場合、植栽後50年前後で柱や板の材料となれるだけの太さまで育ち収穫の時期を迎えます。地域によってはより太く高品質の木材に仕立て上げるため、100年前後まで待つ場合もあります。何度か間伐を繰り返し、最終的に行われる伐採を「主伐」といいます。 |
参考文献 森林・林業学習館